リフォームのホントのホント

テレビのリフォーム番組ってホント?

テレビのリフォーム番組で、奥様がお留守の数時間の間に、旦那さんが電動ドリルを使ってカラーボックスや板をカンタンに組み立て、ロールカーテンを付け、壁や床を貼り替え、お部屋が見違えるほど変身する・・・感激で涙涙の奥様。

「あんな風になるんだったら、ちょっと時間のある時に自分でもやってみようかな」と、ついつい考えてしまいますよね。(最近は電動ドリルも安くなったし)

収納ボックスの利用で、ラクラクと自分の家も綺麗にオシャレに片づいてしまうんじゃないかと思い・・・実際やってみたら思ったより時間もお金もかかり、あげくのはてに収納棚が増えただけで、よけいに狭くなっちゃった・・・なんて経験がある方も多いと思います。

では、テレビと何が違うんでしょう?

テレビでは、てきぱきと組み立てていく過程は見せても、設計したり材料を切ったりという場面を省略しています。<住 む人間の毎日の動線を考えインテリアコーディネータがアイディア(設計)を出し計算し尽くされたうえで、最適な素材を探し寸法を測り、切り、用意する>と いう過程を見せてはくれません。見せてもおもしろくない地味な作業だからでしょうね。カンタンにあっという間に見違えるようにスピードリフォームするからこそ視聴率が取れるという事なのでしょう。

しかし、実はここが重要なキーポイントなんですが、このプロセス全てをテレビ番組を見ただけで計算できる方はそうそうおられないでしょう。(100人に1人くらいはいらっしゃるかも?)

また、「今回のリフォームにかかった金額は、「たったの◎◎万円!」とテレビでは破格の値段が提示され、またまたみなさんの心を引きつけます。

もうお解りの方も多いと思いますが、これは材料費の値段だけで<インテリアコーディネータの設計料>や<加工費><出演料>などはテレビ局が負担(もしくはタイアップ)しています。工事の人件費はタダの計算です。

でも、リフォームとしてのアイディアや小さなテクニックなどは参考になりますし、何よりも夢がありますよね。部分的には上手にアイディアをいただ き、自分の家を住みやすく活用できると思います。以上の事をふまえた上で、何事にもチャレンジする気持ちを奮起するには最適なリフォーム番組と言えるで しょう。

全てを悟った方、さあ、ホームセンターで電動ドリルを買いましょう!(笑) 

最近では・・・?

余談ですが・・・

最近のリフォーム番組は、さらに本格なリフォームを取り扱っていて、これまた視聴率もいいようです。

床・壁・天井だけではなく、時には柱までも取り払って依頼者家族の希望を叶える・・・こちらの方は「設計」を見せ場として設計士の活躍を中心に番組が組み立てられています。家の構造など、普段は隠れている部分を見ることが出来たり、家を支えている柱の重要性が解ったりと、一般の方にもわかりやすく勉強になると思います。

しか~~~し、こちらの番組でも問題は「今回の費用」。

あれだけの腕もアイディアもある設計士さんの費用や人件費はテレビ用価格(つまりタイアップ価格)としての最低価格しか請求していません。テレビへの出演による宣伝効果を考えてボランティアで仕事を請け負っていると思っていただければ正解です。

 つまり、テレビぬきで交渉した場合、あの金額で同じようなリフォームは請け負ってもらえないと言う事です。

 「あの金額で、あそこまでできるのか」という誤解を一般視聴者に与えているという点では、リフォーム番組に、惑わされないように、しっかり勉強しましょう!

新しい日記
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